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■はじめに

フランスの田舎で作られるパンは、今も500年前と同じ製法。
自然の恵みだけ詰め込んだ素朴なパンを、心をこめて焼き続けています。
時間をかけて、手間をかけて、シンプルだからこそ本当の豊かさがあるのではないでしょうか。
一番大切な事は昔からずっと変わりません。

■パンの原点へ

フランスの田舎の食卓ではパンを5〜6mmに薄く切り、
チーズとワインをあわせて食べるのが定番。
固めのパンをゆっくりと食べながら、時間をかけて食事を楽しみます。
それは家族が団欒するゆとりの一時でもあるのです。
ヨーロッパ伝統の味と共に、その食文化を楽しんではいかがでですか。

■材料へのこだわり

元々、正統なフランスパンは、穀物の粉と酵母、塩、水だけで作ります。
酵母が発酵しながら穀物の旨みを引き出すので、後は最良のタイミングをねらって焼き上げるだけ。
それでおいしいパンになるのです。
例えば、良いお米を上手に炊けば、それだけでもおいしく食べられますね。
小麦やライ麦も同じ。良い麦はそれ自体が自然のおいしさを持っているのです。
だからペイザンは材料にこだわります。どの材料も素性の判った物に限定しているのです。
自然の本来持っている味は本当にすばらしいもの。それを充分に引き出し、皆様に楽しんで頂く。
それが都会のペイザン(農夫)パン屋の仕事なのです。